歩きたくなる三宮とは? 国交省と神戸市が「第2回マチミチ会議」
- 2020/01/25
- 02:59
国土交通省と神戸市は24日、「歩きたくなる街路」の整備に関する会議「マチミチ会議in神戸」(第2回全国街路空間再構築・利活用推進会議)を開催した。道路整備などを担当する自治体職員や、街づくりに関する団体のメンバーなどが全国から集まった。会場になった神戸ポートオアシス(神戸市中央区)のホールでは、400席が満席で立ち見も出ていた。
冒頭にあいさつした国交省の内田欽也審議官は「歩きたくなる街路作りを支援する法律を、通常国会で提案すべく準備を進めている」という。「閣議決定前なので詳しく説明できない」としながらも、「魅力ある街中を作りたいと思ったとき、徒歩圏内のエリアを指定していただき、ハードの整備などの計画を作っていただくと法制度、予算、税制、いろんな面で支援する」と説明した。
会議の本編では、国交相の奥田謁夫・街路交通施設安全対策官が、世界の都市で街づくりが歩行者を中心として組み立てられるようになってきたと説明。神戸市が取り組む三宮再開発も、通過交通が多い三宮駅前の道路を歩行者優先の空間に作り変える計画だと、神戸市都心三宮再整備課の清水陽課長が紹介した。
さらに、サンキタ通り(神戸市中央区)再整備の設計に携わる小野寺康氏、あかし市民広場(明石市)の計画に参画した山下裕子氏、2011〜13年に大阪市内で開催した水都大阪フェスに携わった忽那裕樹氏と、都市計画の専門家3人が「これからのストリートが果たすべき役割」についてプレゼンテーション。3氏に奥田氏、清水氏が加わってパネル討論で「これからのストリートの作り方、使い方」について話した。司会は神戸芸術工科大学の長浜伸貴教授が務めた。(写真)
今後の進め方については国交省街路交通施設課の本田武志課長は、同課で「歩きたくなる道のガイドラインづくりを急ぐ」との方針を説明。道路を再整備する際に最大のハードルの1つになる、警察との対話にも役立つ内容にしたいと意欲を語った。加えて街路を通じて都市設計についての考えを深めるには、国交省と自治体の間だけではなく、自治体間の意見交換が欠かせないとの観点から「来年度もマチミチ会議を開催したい」と話していた。開催地は今後検討する。
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