井戸兵庫知事、世界経済情勢の先行き不透明感を懸念 県・市町懇話会で
- 2020/01/21
- 11:30

兵庫県の井戸敏三知事(写真)は、市町長らが出席して21日午前に開催した「県・市町懇話会」であいさつし、「穏やかな新年だが、懸念なしとしない材料がいくつかある」としてまず「世界経済情勢」を挙げた。井戸知事は「米中間の関税戦争は中断したとはいえどうなるか分からない」「英国のEU(欧州連合)離脱もどうなるか分からない」「日韓も、ようやくきっかけはできたが、まだ緊張関係が続いている」などと不透明感を相次いで指摘。そうした状況の中で「民間企業もかなり先行きに警戒感を持っており、税収もそう大きく伸びるということが期待できない状況で、われわれ自身も注視する必要がある」と強調した。
加えて「虐待だとか、いじめ、引きこもりといった問題が噴出するなど社会的な不安定要素」も大きな課題であることを指摘。さらに「昨年の台風15号や19号に表れたほか、今年も冬といいながら春先のような気温が続いている」と天候不順による影響も、県政運営上の不透明要因であると語った。このほか人口減少問題や、兵庫県立大学の学部再編の成果など幅広い話題に触れ、市町長に県政運営への協力を求めた。
21年5月に開催する生涯スポーツの世界大会「ワールドマスターズゲームズ2021関西」については、2月に参加受け付けを始めることに触れ「平泳ぎで出場する」と改めて強調。出席した市町長にも「どの種目でもいいので、ぜひ参加してほしい」と呼びかけていた。
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