神戸製鋼、JRAにバイオマス発電向け発電機を納入 使用済み「馬の寝床」燃焼

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 神戸製鋼所は16日、滋賀県栗東市にある日本中央競馬会(JRA)の栗東トレーニング・センターに発電機6台を納入したと発表した。すでに昨年11月から稼働している。化石燃料でない動植物由来のエネルギー源を燃焼させることで発電する、バイオマス発電のプラント向けに導入。2系統で最大でも620キロワットの発電にとどまる比較的小型の発電施設だが、大型施設並みの高効率で発電できるのが特徴という。

 新たに稼働した発電施設では、トレーニング・センター内で発生する使用済みの馬房敷料を燃焼させる。馬房敷料とは、馬の寝床として敷き詰めるワラやおがくずなどのこと。馬を健康に維持するためには高い頻度で取り替えて清潔に保つ必要があるため、大量の使用済みが発生する。これをバイオマス発電の燃料として活用し、1日に58.5トンの馬房敷料が処理できるという。馬房敷料を使ったバイオマス発電は珍しい。

 神戸製鋼が納入した発電機のうち2台はスクリュー式(商品名MSEG、写真左=神戸製鋼提供)と呼ばれる蒸気でタービンを回すタイプの発電機。残りの4台は温度差によって発電するバイナリー(同マイクロバイナリー、写真右=同)という発電機だ。燃料を燃やして発生させた蒸気でスクリュー式を稼働し、さらに余熱を2台のバイナリー発電に回す。バイオマス発電は一般に出力が大きいほど発電効率が上がるとされるが、2段階で発電することで1000キロワットを超す大型機と同等の発電効率を得られる。

 JRAは、発電した電気を固定価格買取制度を通じて売却する。年間最大発電量は410万キロワット時を想定。一般家庭の934戸分がまかなう電力量になる。神戸製鋼は発電機の販売か価格を明らかにしていないが、発電施設全体の総工費は約36億円だったもよう。

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