プロロジス、神戸テク・ロジでの物流施設4棟目で起工式 三菱食品が使用

20200115プロロジス山田氏

 米物流施設開発プロロジスの日本法人は15日、神戸市が開発した複合産業団地「神戸テクノ・ロジスティックパーク」(神戸市西区)で4棟目の物流施設「プロロジスパーク神戸5」の起工式を開催した。工事の安全を祈願する神事には、プロロジス日本法人の山田御酒社長(写真)や同社の関係者に加え、完成後は4階建てのうち1〜2階に入居を予定する三菱食品の関係者や、工事関係者らが出席した。敷地面積が約2万平方メートル。延べ床面積は約4万6000平方メートルで、1階と3階にトラックバースのある物流基地になる。2021年3月の完成予定。

 プロロジスの山田社長はあいさつし、「1棟目の開発に取りかかった約10年前には広大なスペースが空いていたが、改めて訪れてみると周辺がすべて物流施設で埋まっており、パークそのものもにぎやかになったと印象付けられた」と話した。新施設は2社で使用することを前提に設計しており、「工事期間の約14カ月の間に、もう1社の入居も決め、新しいお客さまも交えて完成を祝いたい」と意気込んだ。

 三菱食品の毛利信作・取締役常務執行役員は「この地からほど近い藍那(あいな)は、平家物語で有名な鵯越(ひよどりごえ)の際に源義経が通過した場所として知られ、かつては峻険(しゅんけんな)な山中で、摂津と播磨を攻略する際には戦略的に重要な地点だった」と歴史をひも解いた。「われわれも食品事業で攝津と播磨を攻略するのに、最適な地にご縁をいただいた」と語っていた。

 現時点で未着工のプロロジス神戸3も含め、プロロジスが日本で開発している物流施設96棟のうち、5棟が神戸テクノ・ロジスティックパークに集中している。これについてプロロジスの山田氏は、神戸経済ニュースの取材に対し「地盤も良好のため、津波や高潮の被害を受けにくい内陸の物流施設を考える際には、お客様に同地を紹介している」という。そのうえで近畿、中国、四国と西日本全体にアクセスが良く、「当初は労働力の確保についてやや心配したが、先行して稼働中の3棟でも特に問題は起きていない」と話していた。

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