住友ゴム、天然ゴム調達でシンガポールに新会社 調達体制を強化

20200114ゴムの木

 住友ゴム工業は14日、世界の天然ゴム取引の中心地であるシンガポールに、天然ゴムの調達を専門に手がける新会社「スミトモ・ラバー・シンガポール」を設立すると発表した。同社が全額を出資。当初11人で、4月から営業を開始する。これまでシンガポールのタイヤ販売会社に天然ゴム調達部門を置いていたが、これを分社化。本社の購買部に置いている天然ゴムの調達担当も合流し、天然ゴムの調達体制を強化する。

 天然ゴムは赤道直下など年間を通じて高温多湿の地域で栽培されることなどもあって、現物・先物ともシンガポールが世界の天然ゴム取引の中心だ。現地に天然ゴム購買の機能を集中して、電気自動車(EV)や自動運転車の普及などで、世界的にタイヤの需要が膨らむ局面でもスムーズに原材料を調達したい考えだ。(写真はゴムの木の樹皮から天然ゴムを採取する様子=住友ゴム提供)

 一方で、ゴムの木の栽培動向などから見て、今後アジアの主要生産国での生産量が減少する見通しがあるという。天然ゴム業界の再編などもあり、アジア以外の世界各地からの天然ゴムの調達が必要な場面も出てくる見込み。その場合でも、どの程度の天然ゴムをアジア以外から確保する必要があるかなど、迅速に判断できるようにする。

 このほか人権侵害や森林伐採といったSDGs(持続開発目標)の観点から、問題のある調達先を回避するための業界団体「持続可能な天然ゴムのためのプラットフォーム(GPSNR)」の事務局もシンガポールにある。こうした団体とも、緊密な情報交換が期待できるようになるメリットもあるとしている。

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