日銀の武元神戸支店長、20年の兵庫景気「基調としては緩やかな拡大を続ける」
- 2020/01/11
- 02:38
日銀神戸支店の武元和彦支店長(写真=資料)は、11日に開催した管内金融経済概況を発表する定例の記者会見で、2020年の兵庫県景気について「基調としては緩やかな拡大を続ける」との展望を語った。昨年から国内需要が堅調に推移していることを理由に挙げた。特に企業の設備投資が活発で、「(次世代通信の)5Gや、自動車の電装化、航空機、医療など先行きの需要増加が見込まれる分野への研究開発や能力増強投資に加えて、人手不足対策や生産性向上のための省力化投資などが着実に行われている」と指摘した。
「当面、海外経済の影響は続くと思われる」というが、米中貿易協議の出口が見えなかった昨年とは状況が異なるうえ、中国など各国で景気対策を実施。さらに「IT関連材のグローバルな調整の進捗などを背景に総じて見れば、(世界経済は)緩やかに成長する見通し」としている。このため時間の経過とともに「輸出の緩やかな増加基調に復していくとみている」と話した。
ただ新年に入って米国とイランの緊張など新たな景気に対する不透明要因も浮上した。それもあって「海外のリスク(不確実性)はまだ高いとみているので、引き続きその動向には十分留意していきたい」とも付け加えった。記者会見での武元氏の発言は日銀神戸支店が、記者会見終了後に神戸経済ニュースの取材に応じて明らかにした。
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