スポーツ実施率が44.6%に上昇、テレビ観戦はラグビー急増 19年・神商調べ
- 2020/01/09
- 12:39
神戸商工会議所が発表した「スポーツ実施率・アクティブライフに関する実態調査2019」によると、神戸市内の事業所の経営者・従業員らのうち、この1年間に週1回以上の頻度でスポーツをしたと回答したのは全体の44.6%になった。初めて調査した昨年の41.8%から2.8ポイント上昇した。調査をとりまとめた兵庫県立大学の伊藤克広准教授は、働き方改革などによって自由時間が増えたうえ、企業が健康経営の観点からスポーツを奨励する動きが広がりつつあるとみている。
調査は神戸市内の70社に勤務する経営者、経営幹部、従業員など1875人が対象。2019年10月28日〜11月15日の調査期間中、専用のウェブ上に開設したアンケートフォームに入力する形式で実施した。回答者のうち男性は66.9%、女性は33.1%だった。
スポーツ実施率は昨年よりも上昇したが、スポーツ庁が会社に勤務していない人を含めて2018年に実施した全国の調査では、週1回以上スポーツする人の割合は55.1%。これを10ポイント超下回る。スポーツを妨げる要因を聞くと「仕事が忙しいから」を挙げる人が45.8%と断トツで、「仕事で体が疲れているから」(28.7%)や「お金に余裕がないから」(26.5%)などと大きく差を付けた。仕事が忙しいと精神的にスポーツする気持ちが後退するとみられる。
一方で、テレビ・インターネット等で観戦したスポーツについて聞くと、「ラグビー」を見たと答えた人が67.4%とプロ野球を上回ってトップになった(グラフ)。昨年の21.9%から急増し、「改めて大きな大会の影響力を印象付けられた」(伊藤准教授)。半面、18年に大坂なおみ選手の活躍が目立ったテニスや、フィギュアの紀平梨花選手がシニア初参戦で関心を集めたスケートは、19年に観戦したと答えた数が減少した。ラグビーは、直接現地で観戦したと回答した人も増えた。
2021年5月に開幕する生涯スポーツの国際大会「ワールドマスターズゲームズ2021関西」については「関心がある」(5.8%)、「まあ関心がある」(11.5%)との回答が合わせて全体の2割にも満たなかった。「関心がない」(32.2%)との回答がもっとも多く、「あまり関心がない」(27.7%)が続いた。「わからない」との回答も22.7%あった。
集計結果は分析したうえで、2月18日に神戸商工会議所の神戸スポーツ産業懇話会が開催する「第7回特別公開セミナー」で伊藤准教授が発表する予定だ。
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