井戸兵庫知事、神戸空港「五輪の訪日客対応で臨時便活用も」 春にも3空港懇で

20200108井戸兵庫知事

 兵庫県の井戸敏三知事(写真=兵庫県が配信した動画より)は7日の定例記者会見で、「オリンピック・パラリンピックで海外から見える(来る)お客さんが、東京(国際空港=羽田)と成田(国際空港)と関空(関西国際空港)の3空港だけでさばけるのか」と指摘。「たとえば神戸空港を臨時便で活用することも検討対象になる」と述べ神戸空港の国際便での活用に、改めて前向きな姿勢を示した。関経連の松本正義会長が今春にも関西3空港懇談会の開催する意向を示していることに関連し、記者の質問に答えた。

 さらに、関西国際空港の発着枠は現在、年間23万回としているが「これを30万回に増やすとなれば、神戸空港の離発着回数や国際化についても積極的な検討が必要になるのではないか」との見解を示し、増加している関西の航空需要について、神戸空港でも積極的に対応すべきだと主張した。加えて神戸空港の便数増を受けて、現在の発着枠を「使い切ってしまう見通しなので、規制の弾力化をもっと進めていかなくては」と述べ、神戸空港での一段の発着枠の拡大を求める方針も述べた。

 関経連の松本会長が神戸空港の国際線就航に向け、空港までの移動手段の強化などインフラの整備も求めていることについては、「まずは主体的に神戸市が考えてもらわないと」と述べた。神戸空港は神戸市が開設した空港であることを踏まえ「まずは当事者の関西エアポートと神戸市でスケジュールとゴールを明確にすることが必要」という。「それにわれわれがどう協力するか、というのが手順だ」と説明した。

 関西3空港懇談会は関空、大阪国際(伊丹)空港、神戸空港の地元財界や自治体が3空港の役割分担などについて調整する会議。関経連が事務局を務める。前回は昨年5月に開催し、神戸空港を巡っては発着枠を1日60便から80便に拡大、運用時間を午後11時までに延長、2025年に向けて国際線就航の検討を始めることなどで合意していた。

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