神戸市が公共トイレでIoT、利用実態調査で実証実験 紙の減り具合を計測
- 2019/12/29
- 23:47
神戸市は2020年1月下旬から、IoT(道具やセンサーをネット接続する常時情報収集・監視)を活用した公共トイレの利用実態を調べる実証実験を始める。東遊園地(神戸市中央区)東側の市民トイレ個室3室のペーパーホルダーに、紙の残量を15分ごとに計測するセンサーなどを設置する。「スマートIoTトイレットペーパーホルダー」を開発・販売するベンチャー企業のFutuRocket(フューチャーロケット、東京都品川区)が、企業の持ち込み企画を元にスタートアップ支援と行政課題解決の一挙両得をめざす「Urban Innovation KOBE +P」(アーバンイノベーション神戸プラスピー)に応募し、神戸市が採用した。
赤外線でペーパーホルダーの上部とペーパーとの距離を測定し、ペーパーの残量を割り出す。加えて個室内の気温と気圧を計測するセンサーも設置し、15分ごとにトイレの管理者に通知する(写真はペーパーホルダーの透視図=神戸市提供)。これまで朝方はタクシードライバーの利用が多いなど、大まかな公共トイレの利用法は知られてきた。だが詳しい利用実態が分かれば、適切なタイミングでペーパーを補充したり、効率的に清掃できたりするようになる。
気温や気圧とペーパーホルダーの残量を同時に計測することで、時間帯や天候とトイレの利用頻度に相関性があるかなど、有効なデータが計測できるのかという点も含めて確認する実証実験だ。ペーパーが突然なくなったことを感知すれば、盗難に遭ったことも把握できる。実証実験は過去に、北九州市でも実施したことがあるという。東遊園地の公共トイレでは、まず男子トイレ1室、女子トイレ1室、誰でもトイレ1室で計測。計測の実証実験は3月下旬まで実施する計画だ。
▽関連記事
- 関連記事
-
- 井戸兵庫知事、神戸「2周回遅れをどう取り戻すか」「適切な投資必要」テレビで (2020/01/01)
- ヴィッセル神戸、2日にメリケンパークで優勝報告会 10時半開場・正午開始 (2020/01/01)
- 神戸市が公共トイレでIoT、利用実態調査で実証実験 紙の減り具合を計測 (2019/12/29)
- 25歳の神戸同窓会「BE KOBE #25」に105人が参加 神戸トリビアも楽しむ (2019/12/28)
- 25歳の神戸同窓会「BE KOBE #25」始まる 約100人が参加、神戸を語る (2019/12/28)
広告
chevron_left
今週の予定(12月30日〜1月5日)サッカー天皇杯決勝戦、有馬温泉で入初式 home
25歳の神戸同窓会「BE KOBE #25」に105人が参加 神戸トリビアも楽しむ
chevron_right