家次神商会頭「新しいものは関西から」 起業家支援で産官学の連携組織、設立総会
- 2019/12/25
- 11:14
兵庫県、神戸市、神戸商工会議所は25日午前、起業家を支援する産官学の連携組織「ひょうご神戸スタートアップ・エコシステムコンソーシアム」の設立総会を神戸商工会議所で開催した。議長に就いた神商の家次恒会頭(写真中央)はあいさつし、「新しいことは関西からと言われるように、関西には起業の文化がある」と指摘。「兵庫、神戸から1社でも多くのスタートアップ(起業家)を掘り起こすのが我々の使命」と述べ、起業を起点にした経済の活性化に対する意欲を見せた。
発起人の1人として話した神戸市の久元喜造市長は、神戸市と米有力ベンチャーファンド「500スタートアップス」との取り組みが海外からも大きな関心を集めているほか、起業家らと組んで行政課題の解決をめざす「アーバンイノベーション」が広がりを見せていると、神戸市の取り組みを紹介。そのうえで「スタートアップのエコシステムは閉じられたものではなく、他の大都市と連携して関西がスタートアップ・エコシステムの形成という分野でもリーダーシップを取ることが重要」と強調した。設立総会には兵庫県の荒木一聡副知事も出席した。
政府は「世界に伍(ご)するスタートアップ・エコシステム拠点形成戦略」に基づいて、2020年3月には現地のスタートアップ振興策を集中的に支援するグローバル拠点都市を全国で2〜3カ所、選ぶ計画だ。このグローバル拠点都市の応募には必須になる、事業計画「エコシステム形成計画」の作成が今回の連携組織の当面の目標になる。
加えて京都、大阪、神戸の各商工会議所は「京阪神」でまとめて1カ所のグローバル拠点都市として選定できるよう、国にはたらきかけている。京都、大阪でも同様の産官学の連携組織を立ち上げる動きがあり、京阪神での連携も今回の組織を軸として進める見通しだ。
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