川崎汽船、水素・供給網構築の実証試験に参加 水素運搬船の運航支援



 川崎汽船は19日、20年度に開始する水素エネルギーのサプライチェーン(供給網)構築に向けた実証試験に参加すると発表した。技術研究組合の「CO2フリー水素サプライチェーン推進機構(HySTRA)」に、液化水素運搬船の運航を支援する企業メンバーに同日付で参加。11日に川崎重工業の神戸工場(神戸市中央区)で進水式を実施した液化水素運搬船「すいそ ふろんてぃあ」(動画)の国内での運航試験に協力する。

 実証試験では、オーストラリアで褐炭(かったん)と呼ばれる不純物を多く含む石炭かなどから製造する水素を液化。液化した水素を長距離で海上輸送し、神戸空港島(神戸市中央区)に建設中の水素輸入基地で陸に上げる予定だ。製造、輸送、貯蔵、利用といった供給網の構築に必要になる技術の確立と実証が目的で、30年ごろの商用化をめざす。

 川崎汽船は液化天然ガス(LNG)、液化プロパンガス(LPG)など液化ガス輸送の保有や運行で実績があり、安全運行や安全にやくのノウハウを持つ。これらの知見を生かして「すいそ ふろんてぃあ」の運航に協力したい考えだ。

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