11月の神戸港、輸出入総額が10.1%減 自動車関連が減少、半導体製造機は最高

20191218貿易統計

 神戸税関が18日発表した11月の貿易統計(速報)によると、神戸港を通じた輸出入総額は前年同月比10.1%減の7231億円と大幅に減少した。2カ月連続で10%を超す前年比減になった。米中貿易摩擦の影響を受けた海外経済の減速で、輸出入とも減少した。外国為替市場で円相場が上昇したうえ、前年同月は11月として過去最高だったこともあり、減少幅が大きくなった。特に自動車関連の輸出入が減少。一方で半導体関連の輸出が大幅に伸びた。

 輸出額は前年同月比10.1%減の4452億円だった。中国や東南アジア向けなどの自動車部品が29%減と大幅に減少した。このほか建設規制が強化されたインドネシア向けなどの建設用機械やクレーンなども減少が目立った。半面、平面ディスプレーや半導体などの製造装置は前年同月比2.0倍の157億円と台湾や中国向けに伸び、月間の輸出額として過去最高を更新した。

 輸入額は前年同月比10.3%減の2779億円になった。中国からの非鉄金属、有機化合物、鉄鋼などが減少した。中国からの輸入は前年同月比21.9%減の708億円だった。一方、欧州などからの医薬品の輸入や、イタリアからのたばこの輸入は、いずれも11月としては過去最高だった。

 輸出入額の合計を地域別にみると、中国は11.5%減の1885億円、米国は17%減の929億円、欧州連合(EU)は微減の1162億円だった。平均為替レートは1ドル=108円76銭と、前年同月に比べ4円23銭高の円高・ドル安だった。

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