パーソルHD和田氏「多様な働く場を増やす」 名谷の職住近接オフィス開所式
- 2019/12/14
- 18:19
パーソルホールディングスの中核事業会社であるパーソルテンプスタッフの和田孝雄社長(パーソルHD取締役専務執行役員、上の写真)は14日、旧名谷あおぞら幼稚園の施設を活用して開業した「神戸名谷ワークラボAOZORA」(神戸市須磨区)の開所式に出席した。式典後に神戸経済ニュースの取材に応じ、従来の人材派遣とは異なる「多様な働く場を増やしたい」と述べ、同社としては新たな取り組みである地域施設と職住近接オフィス「ジョブシェアセンター」との一体運営に、積極的な姿勢を見せた。
人手不足などを背景に人材業界は活況が続いている。同社の人材派遣のサービスへの需要も伸びているが、和田氏は「雇用の創造・人々の成長・社会貢献が経営理念であり、意欲のある人にはどんどん働いていただくために、さまざまな場を作ることが、われわれの成長にもつながると考えている」と説明。今回のように「遊休施設を再活用して、地域のみなさんと一緒に働く場を作り上げることが、『名谷モデル』といった形で他でも適用できるケースが出てくるのではないか」と話していた。
神戸名谷ワークラボAOZORAは、子育てしながらでも働ける職住近接オフィスの開設によってニュータウンの住民の若帰りをねらう。神戸市が開設し、施設の整備と運営をパーソルテンプスタッフが受託した。データ入力や封入など軽作業、コールセンター業務などを請け負う「ジョブシェアセンター神戸名谷」と、旧園庭を活用した広場のほかカフェや家庭菜園といった地域の公民館としての機能をあわせ持つ。
ジョブシェアセンターは2020年1月6日に稼働予定。請け負う業務ごとに、希望者を募集する予定だ。教室だった場所を執務室として改装し、114席を設けた(2枚目の写真)。140席程度まで拡張できるという。まずは地域の施設とあわせて、全体で月間の来館者数120人程度をめざす。この日の開設式典には和田氏に加え、久元喜造神戸市長、安達和彦・神戸市議会議長、福田豊・菅の台ふれあいまちづくり協議会委員長らも出席した。
▽関連記事
- 関連記事
-
- 米有力VCとのスタートアップ支援、3年ぶり神戸でデモデイ すでに資金調達も (2019/12/16)
- 震災や環境など話題に 初開催、久元神戸市長と大学生の「対話フォーラム」 (2019/12/15)
- パーソルHD和田氏「多様な働く場を増やす」 名谷の職住近接オフィス開所式 (2019/12/14)
- 小池東京都知事、20年の東京五輪「見えないレガシーを残す」 神戸市内で講演 (2019/12/14)
- 神戸市の健康管理アプリ、事業所単位で利用可能に 企業の健康経営を支援 (2019/12/14)
広告