六甲有馬ロープウェー、湯槽谷の深さ実感できる3代目ゴンドラ 3月デビュー
- 2019/12/13
- 01:45
六甲山と有馬温泉を結ぶ「六甲有馬ロープウェー」が27年ぶりに導入する新しいゴンドラは、ガラス張りの面が大きく広がり、360度を見渡すことができるデザインになる。有馬側(谷側)には16.5センチメートル低い床面に展望シート2席を配置する、日本で初めての設計(写真=神戸すまいまちづくり公社提供)。140メートルの深さがある湯槽谷を実感できる。より魅力的に六甲山を楽しめるゴンドラをデビューさせて、2020年7月の開業50周年を迎えたい考えだ。同ロープウェーを運営する神戸すまいまちづくり公社が発表した。
現在のゴンドラは1993年に運行を始めた。開業以来の2代目。1995年に発生した阪神淡路大震災後の休止期間をはさんで約440万人の乗客が利用したが、老朽化も目立つことから2台ともゴンドラを置き換えると9月に発表していた。新たなゴンドラはスイスのCWAコンストラクション(オルテン)が製造。色は赤(下の図=神戸すまいまちづくり公社提供)とシルバーが各1台だ。乗降口のドアは1.59メートルと現在よりも44センチメートル広がり、車椅子やベビーカーのスペースも設ける。ゴンドラには最大42人が乗り込める。
新たなゴンドラのすっきりとしたデザインに合わせて、有馬温泉駅の内装も一新する。装飾をできるだけ抑え、コンクリートの素地を生かすモダンな印象にする計画だ。機械室は中が見えるようにして、待ち時間の間に巨大な滑車をながめ、ロープウェーに乗る期待感を高めるという。冬季の運休期間が終わる20年3月20日から、新たなゴンドラと駅舎で運行を開始する予定だ。
2代目の最終運行日は20年1月13日で、この翌日から冬期の運休期間に入る。同日の午後5時10分に六甲山町駅と有馬温泉駅をそれぞれ出発する便が、2代目ゴンドラのラストランになる予定だ。これに合わせて20年1月6〜13日は、大人1人につき料金が必要な子供(12歳まで)を4人まで無料にする。震災にも耐えた2代目ゴンドラとの別れを惜しむ「ありがとうフォトコンテスト」も引き続き開催中だ。
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