iPSから視細胞、神戸の病院で臨床研究計画 大日本住友が網膜シート

 神戸市立神戸アイセンター病院(神戸市中央区)は9日、他人のiPS細胞から目で光を感じる視細胞を作り、目の難病患者に移植する臨床研究計画を、大阪大学の専門委員会「再生医療等評価部会」に提出したと発表した。年度内にも阪大の審査を終え、来年度中にも1例目の視細胞を集積させた網膜シートの移植手術を実施したい考えだ。

 視細胞という神経細胞を再生させて移植する、世界で初めての臨床研究になる。「網膜色素変性」と診断を受けた20歳以上で、きわめて視力が低く、視野もきわめて狭い患者2人を対象にする。同病院の患者の中から対象者を今後選ぶ。最終的には目の機能回復をめざすが、まず第一歩として今回は安全性の確認が主な目的だ。

 実施機関は神戸アイセンター病院。理化学研究所が免疫反応試験、神戸市立医療センター中央市民病院が救急時などの対応、大日本住友製薬が網膜シートの製造を、研究協力機関としてそれぞれ担当する。大日本住友が製造する網膜シートは、京都大学iPS細胞研究所からiPS細胞の提供を受ける。順調に進んだ場合は大日本住友が実用化する計画だ。

 神戸アイセンター病院と理研は、視細胞の働きを助ける細胞についても再生医療の臨床研究も手がける。「加齢黄斑変性」の患者にiPS細胞から作成した当該細胞を移植し、1年間の経過観察で安全性を確認したと4月に発表していた。

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