神戸市、灘高生によるプログラミング教室を「ふるさと納税」で支援

20191203武藤さん

 神戸市は2日、トラストバンク(東京都目黒区)が運営するふるさと納税のポータル(玄関)サイト「ふるさとチョイス」が展開する「ガバメントクラウドファンディング」を活用した寄付の募集を開始した。課題解決型のテーマに対して、目標額を定めて寄付を募集する形のふるさと納税だ。神戸市はまず「子供が楽しいと思えるロボットプログラミング教室の開催資金」「児童養護施設で生活する高校生向け部活動の資金支援」「2019年の神戸ルミナリエ開催資金」の3つのテーマで開始する。

 なかでも神戸市が支援するプログラミング教室の主催者は高校生が務める。神戸市東灘区の灘高等学校に通う2年生、武藤熙麟(むとう・ひかる)さん(写真)だ。海外のロボット・コンテストで優勝経験もある実力の持ち主だが、海外勢の強さには毎回驚かされる。「このままでは日本のプログラミングは遅れてしまう」という危機感を持ち、教室の立ち上げをめざす。

 集まった資金は教材費や教材開発費、会場費などに充当する計画だ。神戸市内の子供たちには無料で参加してもらえるようにする。2日に神戸市役所で記者会見し、武藤さん自身がプログラミングに興味を持ち始めた「小学校3、4年生を最も若い層に想定し、あきさせないプログラミング教室を開催したい」と意気込む。神戸市はIT人材の育成につながるとの観点で、ふるさと納税での支援を決めた。

 神戸市は2018年度、ふるさと納税での寄付受け入れ額が4億2600万円だった。一方、同年に神戸市の住民が他自治体へのふるさと納税を実施したことによる市民税の控除額が約43億円。大幅な「流出超過」になっている。神戸市は、より共感を得るテーマ設定によって、神戸市外からの寄付の受け入れを増やしたい考えだ。今回の3つのテーマは、いずれも目標を500万円に掲げた。ただ目標に届かなくても、集まった資金の範囲内で、それぞれの事業に取り組む計画だ。すべて20年2月29日まで寄付を受け付ける。

(2019/12/03 12:18)
 第3段落に「神戸市内の子供たちには無料で参加してもらえるようにする。」を追加しました。

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