赤羽国交相、住吉〜芦屋高架化「完成こそ真の復興の象徴」 完成記念式典で

20191130赤羽国交相

 神戸市兵庫区・長田区など兵庫2区選出の衆院議員である赤羽一嘉国土交通相(写真)は30日午前、阪神本線の青木駅(神戸市東灘区)高架下で開催した住吉〜芦屋間の高架化完成式典に出席し、「本事業の完成こそ阪神淡路大震災からの真の復興の象徴的なできごと」と述べ、高架化の完成を祝った。神戸市東灘区の阪神沿線は、1995年に発生した阪神淡路大震災では最も被害が大きかった地域の1つ。事業区間内の深江駅近くでは、阪神高速道路の高架が600メートル超にわたって横倒しになったのが、被害の大きさを象徴する映像として世界に配信された。

 赤羽氏は「当地域の多くの方々は本事業が日々、完成に向け、一歩一歩着実に進展する状況を目にし、そのことを自らの励みとして、震災からの復旧復興、生活再建との戦いに挑まれてこられた方も数多くいらっしゃることかと思います」と語る。そのうえで「かくいう私もそうした1人」と振り返った。今後は地上にある旧線の撤去と、側道を整備する工事に入る。住吉〜芦屋間の高架化は1983年に都市計画決定しながら、震災の影響もあって約4キロメートルにすぎない高架化事業がすべて完成する2020年までに37年もかかった。

 高架化の完了で11カ所の踏切がなくなった。昨年の大阪府北部地震では多くの列車が緊急停車し、踏切が長時間しまったまま住民が避難するのに支障が出た経緯もある。今後想定される南海トラフ地震の津波による浸水時も、住民の避難の妨げを取り除くことになった。赤羽氏は「本事業は防災面でも大きく貢献することから、国土交通省としても『防災・減災・国土強靭化のための3カ年緊急対策』の一環事業として重点的に支援してきた」とも強調していた。

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