神戸空港の貨物は復活するか 海運と「自由にアレンジ」求める声、国際化契機?

20191130神戸空港とコンテナ船

 「立地的に神戸空港が非常に近いので、海運貨物、航空貨物が相互に、自由にアレンジできる港作りを期待している」ーー。神戸税関が29日に開催したシンポジウム「これからの国際物流を考える」では、第2部のパネル討論で「神戸港への期待」をテーマにしたところ、こんな声が出ていた。つまり貨物を輸出する際、船便にするか航空便にするか自由に選べるようにしてほしい、というわけだ。発言したのは日本通運の朝日誠人・神戸国際輸送支店長だった。(写真は、神戸空港に新規就航したフジドリームエアラインズ機と、滑走路のすぐ沖を航行するコンテナ船=資料)

 神戸空港では現在、貨物を取り扱っていない。2006年2月の開港からしばらくは貨物を取り扱ったが、貨物の取扱量が多かった日本航空が同空港から撤退したほか、全日空も2014年3月いっぱいで貨物の取り扱いをやめた。国内便だけでは、輸送費が高く付く航空便にどうしても乗せたいという需要が限られるようだ。現在の神戸空港で主力のスカイマークは貨物便を持たず、旅客を運ぶ航空会社。駐機場の東側に面した「貨物ターミナル」の建物は残るが使われず、ひっそりとシャッターを下ろしている。

 だが5月の関西3空港懇談会では、神戸空港の国際化について2025年までの中期的な課題として検討することになった。国際線の航空機には旅客と同時に、航空貨物を積載する可能性が出てくる。貨物取り扱いが復活すれば神戸港が得意とする農産品の輸出も、より活発になるかもしれない。パネル討論には神戸空港の設置者である神戸市港湾局の辻英之局長も参加していた。意見を求められた辻氏は「当面は旅客を充実させる」としながらも、「最終的には貨物の取り扱いも、頭に入れておく必要があろうかと思う」と受け答えしていた。

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