住友ゴム、「レベル4」でタイヤ空気圧を常時監視可能に パンクによる事故防止

20191128レベル4空気圧

 住友ゴム工業は28日、人の操作が一切不要になる完全自動運転の「レベル4」の際に、タイヤの空気圧を常時、遠隔監視できる仕組みを構築したと発表した。群馬大学の次世代モビリティ社会実装研究センター(CRANTS)との共同で開発。自動運転車のタイヤに取り付けた空気圧センサーと、センター内に設置した自動運転管制所との連携がこのほど完了した。

 空気圧を遠隔監視できるようになることで「レベル4」での安全性をより高めた。パンクなどでタイヤが急減圧した際は自動運転車の運行を中止させるといった形で、タイヤが原因の事故を未然に防げるようになる。

 具体的にはタイヤのリムに設置した小型のタイヤ空気圧監視システムから、低電力ブルートゥース(BLE)で自動運転車の車載システムに空気圧データを送信。車載システムと管制所が交信するデータの一部として、空気圧データも確認することができる(写真=住友ゴム提供=の画面は左からタイヤ空気圧、ステアリング角度、速度、位置情報)。データの連携ではNTTデータも開発に加わった。

 今後は無人の車両で空気圧の異常によるトラブルが発生した際、自動運転車向けに提供するサービスの体制構築などを検討する。タイヤに異常が発生したのを感知した場合、タイヤ整備店などに連絡し、ただちに整備店がトラブルの現場に向かってタイヤを交換するサービスなどが考えられるという。

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