神戸市、近未来の区役所サービス「KOBEスマートナビ」にグラファー採用
- 2019/11/25
- 11:00
神戸市は25日、ITを活用して利便性が向上した近未来の区役所をめざす一環で構築したサイト「KOBEスマートナビ」のうち、区役所における各種手続きに関する情報を集めた「くらしの手続きガイド」(手続き検索ページ)を公開した。転入、転居、転出、結婚、出生、離婚、死亡、氏名変更、就職・退職という9種類のライフイベントについて、質問に答えていくことで、個人の状況に応じて、どういった手続きが必要かがすべて分かるようになる。「神戸市介護事業者手続きガイド」で好評だったグラファー(東京都渋谷区)のシステムを採用し、同社と共同で開発した。
自治体のホームページは多くの場合、部署ごとにコンテンツを掲載し、必要な手続きを調べようと検索サイトなどを利用しても、すべてが把握できないケースも多い。神戸市もホームページが同様の構造のため、区役所で手続きを進めるうちに、区役所に着いてから必要な書類が足りないことなどに気づいたり、持参したものと別の印鑑が必要だと分かったりと、後日改めて区役所を訪れるケースもあった。すべての手続きを住民が把握できるうえ、手続きに必要な持ち物も案内できるため、こうした「二度手間」を回避できるようになる。
グラファーの「Graffer手続きガイド」は神奈川県鎌倉市、長野県小諸市、埼玉県横瀬町などの住民向けに、すでに利用されている。クラウドサービスのため新たな機材が不要のうえ、質問とその結果などコンテンツは、表計算ソフトのエクセルだけで管理する。複雑な設定が不要で、最短だと数日で導入できるのが特徴だ。グラファーのシステムを採用したことで、他の自治体での課題をきっかけにシステムを改善した場合に、神戸市で利用するシステムもすぐに改善できるというメリットもある。
神戸市は今後「KOBEスマートナビ」のうち、2020年1月から兵庫区役所と北神区役所で窓口書類をウェブサイト上で作成できる「書類作成ページ」の実証実験を開始。21年度には本格的な稼働する。加えて、郵送申請や電子申請できる区役所業務を順次拡大。手続きのためにわざわざ出向く回数を減らすことで住民の利便性向上と、職員が単純な書類の受付業務などを減らし、相談業務により時間を取れるようにする。21年度中に開業を予定する新西区役所では、こうした新しい取り組みを全面的に取り入れたモデル区役所にしたい考えだ。
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