卸売市場「東部市場フェスタ」に約4万人の人出 開設50周年でイベント

20191123三野玉三郎氏

 水産物、青果、花きの市場を開設する神戸中央卸売市場東部市場(神戸市東灘区)では23日午前、1969年11月の市場開設から50周年を記念したイベント「東部市場フェスタ」を開催した。卸売市場ならではの品質の高い水産物や野菜、果物、花などを割安な価格で販売。マグロの解体ショーや、青果物の「模擬せり」なども実施した。想定を大幅に上回る約4万人もの来場者があり、花き、青果、水産物の順に一方通行で歩く措置を急きょ導入して、混乱を防いだほどだった。

 主催した神戸市東部中央卸売市場協会の三野玉三郎会長(上の写真)は開会式であいさつし、69年の市場開設から約25年が経過し「軌道に乗り始めたと思ったとき、発生したのが阪神淡路大震災だった」と振り返った。市場が立地する埋め立て地の東部第4工区にとって「1本しかない橋が奪われ、卸売り棟は壊滅状態になり、地下からは噴水のように水が吹き上げた」と当時の様子を証言。卸売市場を巡っては「環境は厳しいが、いかなる変化にも真正面から向き合い、生鮮食品の安定供給に命をかけて取り組みたい」と決意を新たにした。

 会場では食品メーカーや生産者、仲卸業者団体のほか、灘の酒と神戸ワイン、東灘区のスイーツ、東部第4工区の「ご近所」であるキユーピー神戸工場や伊藤園神戸東支店も出店。約50店舗がそれぞれの製品を販売した。青果物の模擬せり(下の写真)では、卸売業者が用意した野菜や果物のセットを、仲卸業者に代わって来場者がせり落とした。いずれも1000円から100円刻みで価格をあげるルールとした。最も高い値が付いたのは、イチゴ・マスカット・メロンのセットで6000円。通常は専門店にしか出回らない高級果物などを、割安な価格で次々にせり落とされた。

20191123青果模擬せり

 2018年の東部市場では取扱高が水産、青果の合計で4万103トン、187億円だった。業者間の直接取引などに押されて08年(5万1400トン、239億円)に比べると、過去10年で取引高は2割強減少した計算だ。卸売市場を巡っては20年6月に予定する卸売市場法の施行も予定されている。法的規制が大幅に緩和され、制度上は中央卸売市場の民営化も可能。神戸市は引き続き市場開設者にとどまり、卸売業者と仲卸業者が中心の市場運営を予定しているが、消費者が求める商品供給を続けられるか真価を問われる。

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