石光商事、マイクロ・ナノプラスチックで見解 安全性に問題なしの見方

 石光商事は、このところ関心が集まっているプラスチックが砕かれて小さくなった粒子「マイクロプラスチック」と、さらに1000分の1の大きさの「ナノプラスチック」について、同社が採用しているコーヒー・紅茶のフィルターに関しては安全性に問題はなく、環境への負荷も小さいとの見解を発表した。現時点でマイクロ・ナノプラスチックを検出する手法は定まっていないとしながらも、蒸発残留物のテストなどから判断したという。「見解」は13日付でホームページに掲載した。

 カナダのマギル大学(ケベック州モントリオール)の研究チームは米学術誌「エンバイロンメンタル・サイエンス・アンド・テクノロジー(環境科学と技術)」に、プラスチック製のティーバッグから1袋あたり約116億個のマイクロプラスチックと、31億個のナノプラスチックが湯の中に放出されるとの実験結果を発表した。一般に流通している紅茶4種類を使って実験。肉眼では一切確認できないが、リスク要因になると指摘した。

 一方、日本の食品包装用の資材には厚生労働省が定めた基準がある。基準に則って、沸騰した湯などに一定時間浸し、その湯を蒸発させた後に何かが残っているかを確認する試験を、石光商事が採用しているコーヒー・紅茶のフィルターで実施したところ、残留物が検出限界以下だった。マギル大学の実験と同じ目的で検査できると考えられるうえ、日本の安全基準には適合。安全性に問題はなく、環境への影響も小さいと判断する根拠になったという。

 加えて、8月22日に世界保健機関(WHO)が公表した報告書では、150マイクロメートルより大きいマイクロプラスチックは人体に吸収されず、それ以下のサイズも人体に取り込まれる量はわずかとされた。これも安全性に問題がないと判断する理由に挙げた。石光商事は「今回は顧客の安心・安全のために見解の公表に踏み切った」(品質管理の担当者)という。情報収集は引き続き続ける計画だ。

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