兵機海運の4〜9月期、純利益6%減 9月からフィリピン航路開設
- 2019/11/12
- 17:46
兵機海運が12日に発表した2019年4〜9月期の連結決算は、純利益が前年同期比6%減の1億8200万円だった。20年の東京五輪を控えた建設ブームのための鉄鋼輸送が一服。さらに台風や豪雨と荒天が相次いだことで、内航海運の運行効率が低下した。外航では9月から新規に開設したフィリピン航路もコストが先行した。
売上高は1%減の71億円、営業利益は11%減の2億2600万円になった。事業分野(セグメント)別の売上高は海運・内航事業が1%減の33億円、海運・外航事業が1%増の8億5600万円、港運事業は3%減の22億円、倉庫事業は8%増の6億8700万円だった。倉庫事業は姫路地区(姫路市)の危険品倉庫が順調で、兵庫埠頭(神戸市兵庫区)の賃貸倉庫も稼働を始めたのが寄与した。
9月に開設したフィリピン航路は、定期便的に月2回程度を運航する計画。現地で独自の集貨も始めたという。これまで同社はロシア航路を基軸に、不定期で韓国、ベトナム、台湾などと日本を結ぶ輸送需要に対応してきた。比較的決まった間隔で運航するのはロシアに次いで2カ国目になる。
2020年3月期の連結業績予想は据え置き。純利益は前期比17%減の3億円を見込む。4〜9月期の純利益は従来の会社予想(1億4000万円)を上回ったが、海外の政治経済情勢の不透明感などから現時点では通期予想を修正を見送った。
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