義肢装具の国際会議、神戸市への経済波及効果は約9億円 10月5〜8日に開催

20191112ISPO展示会

 10月5〜8日の4日間に神戸国際会議場(神戸市中央区)などで開催した、義手や義足など義肢装具に関する大型の国際会議「第17回国際義肢装具協会世界大会(ISPO2019)」の神戸市への経済波及効果は、8億8000万円程度だったことが分かった。観光庁が開発した「MICE開催による経済波及効果測定のための簡易測定モデル(MICE簡易測定モデル)」を利用して、神戸市が試算した。全国への経済波及効果は約19億5000万円になる。「MICE(マイス)」と呼ばれる国際会議や見本市による影響の大きさを改めて印象付けた。(写真はISPO2019と同時開催した展示会)

 MICE簡易測定モデルでは、来場者による宿泊や飲食などの直接効果に加え、そのために必要な宿泊施設の建設、食品工業の販売増、生み出される雇用が消費の拡大を引きこすなど間接的な波及効果も含めて推計できる。方程式に参加人数や開催期間の日数、外国人参加者の比率などを当てはめていく方式で計算する。今回は主催者である国際義肢装具協会(本部、デンマーク・コペンハーゲン)が発表した数値を採用して算出した。

 ISPO2019では、学会と展示会に97カ国から約5000人が集まった。このうち外国人は約2000人だったという。さらに「市民啓発プログラム」にはISPO日本支部がある神戸医療福祉専門学校三田校(三田市)の学生や地域住民など約1000人が参加した。合計6000人の参加と、ISPOとしては過去最高の参加人数になった。

 日本政府観光局が発表した2017年の国際会議統計では、神戸市での国際会議の開催件数が405件と、東京23区(608件)に次いで都市別開催件数の2位になった。特に医学会が多いことでも知られ、専用のおみやげも企画されるなど周辺産業も生んでいる。かねて積極的にMICE誘致に取り組んできたこともあり、大型会議を開催するノウハウも蓄積ができてきた。数日間の開催で億円単位の経済波及効果につながるケースもあるMICEには、引き続き観光誘致の柱の1つとして期待がかかる。

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