ドーンの消防向け映像通報システム、実際の通報で運用 9日から神戸市で

20191108ドーンイメージ図

 地理情報システム(GIS)を使ったサービス・システム開発のドーンが4月に発売した消防向け映像通報システム「Live119」の実際の通報での試験運用が9日、神戸市で始まる。通報があった場合、消防本部で通報を受けた司令官の判断で、通報者に現場の動画送信を依頼。適切な応急処置について伝えやすくなるなど、より詳しい通報現場とのやりとりに期待がかかる。ドーンが開発した消防本部向けの映像通報システムを、実際の現場で活用するのは初めて。

 神戸市消防局の管内で2018年にあった119番通報は約13万件。このうち約半数がスマートフォン(スマホ)などの携帯電話からの通報だった。このため通報に使う携帯電話・スマホに付いたカメラの機能を活用することで「通報の可視化」が可能になると判断した。通報を受けた司令官が通報者にライブ動画の送信を依頼する場合は、携帯電話向けにショートメールを発信。通報者はショートメールに掲載したリンクをクリックすることで、自動的にスマホなどのカメラが立ち上がり、動画送信が始まる仕組みだ。(イメージ図=ドーン提供)

 ドーンは8月20日〜9月10日に兵庫県警察本部と連携し、110番通報の際に動画を送信できるシステムのテストを実施した。このときは3週間程度と短い期間だったが、今回の消防向けでは試行期間が5カ月近くと長い。試行運用の期間内にも不都合があれば順次対応し、本運用に向けて準備を進めたい考えだ。さらに同社は、通信各社が次世代通信規格「5G」のサービスを徐々に広げる中で、災害対応などでも映像伝送の技術が活用できるとみており、引き続きサービスの開発を進める。

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