ノザワ、今期最終黒字8億円に下方修正 火災が影響や物流費高で

20191108ノザワ決算修正

 建設資材大手のノザワは8日、2020年3月期の連結最終損益が8億円の黒字(前期は8億9200万円の赤字)になりそうだと発表した。従来予想の13億5000万円から下方修正し、黒字幅が縮小する。5月10日に埼玉工場(埼玉県比企郡吉見町)で発生した火災によって、修繕費用などで売上原価や販管費が膨らんでいるのが影響する。物流費や人件費の上昇も逆風になる。一方で火災保険の受取額は、確定した分から順次計上する方針としている。

 営業利益も前期比52%減の11億円になる見込みと、従来予想の20億円から見直した。ただ、売上高は8%減の225億円になる見通しを据え置いた。外壁材として使用する主力の押出成形セメント板「アスロック」は埼玉工場火災の影響で、4〜9月期の販売が前年同期を下回った。だが、すでに7月7日には火災前の供給能力を回復。20年1月には溶接工程を省略でき、現場の技能工不足への対策に寄与する「アスロック無溶接工法」の発売を予定する。

 年間で25円配(中間なし)とする配当計画も維持した。

 同時に発表した2019年4〜9月期の連結決算は、純利益が前年同期比70%減の2億8200万円だった。火災による保険金の額が一部確定。保険金額から損害を受けた資産の帳簿価格を引いた5億3200万円を保険差益として特別利益に計上。昨年発生した製品不具合の対応が進み、製品保証引当金戻入れ益1億9800万円も特別利益に計上した。一方で、納品の遅れなどで販売先に発生した追加費用の負担分などを火災関連損失に追加で計上。特別損失は合計6億5900万円になった。

 売上高は10%減の107億円、営業利益は74%減の3億6700万円になった。

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