住友ゴム、今期純利益17%減に下方修正 対ユーロでの円高など逆風
- 2019/11/07
- 00:35
住友ゴム工業は6日、2019年12月期の連結純利益(国際会計基準)が前期比17%減の300億円になる見通しだと発表した。従来予想の340億円から下方修正し、減益幅が拡大する。対ユーロでの円高進行など外国為替相場の動向が収益を圧迫する。加えて世界景気の減速に伴い、国内外での新車向けタイヤや、アジアでの市販タイヤの販売想定をやや引き下げた。
売上収益は微増の8950億円、営業利益は14%減の490億円になる見通し。従来予想は9200億円、540億円だった。設備投資額や減価償却費は想定通りに推移している。外国為替相場は対ドルで110円、対ユーロで125円を予想の前提にしていたが、それぞれ109円、122円に見直す。対ドルでの影響は小さいが、対ユーロでの円高が響く。このほか対人民元の円高なども逆風になっている。
一方で期末配当金は30円の予定を見直さず、年間では前期据え置きの55円配にする計画を維持した。
同時に発表した19年1〜9月期の連結決算は、純利益が前年同期比54%減の79億円だった。原材料価格などは安定して推移したが、円相場が対ユーロで円高になるなど外国為替相場の変動が収益の重荷になった。売上収益は1%増の6437億円、営業利益は32%減の230億円。
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