TOA、三井不動産と「多言語放送支援システム」を共同開発 非常用放送に連動

 音響機器のTOAは23日、三井不動産と共同で「多言語放送支援システム」を開発したと発表した。火災や地震が発生したときに使用する非常用放送設備と組み合わせることで、館内の避難誘導放送を日本語、英語、中国語、韓国語の4カ国語で放送できるようにした。新システムは商業施設「COREDO(コレド)日本橋」が入居する日本橋一丁目ビルディング(東京都中央区)に設置した。

 同システムはパソコン用のソフトウエアと付属の機器で構成する。避難誘導の際に必要な125種類の文例を4カ国語で表現、合計500種類の合成音声の音源データを収録した。ビルの防災センターで担当者はパソコンを操作し、発生した事態に応じた文例を選択。従来はマイクを使った肉声だった避難誘導放送を、4カ国語で自動的に放送できるようにした。

 非常時の場面設定や文例は三井不動産、システム化はTOAと、互いのノウハウを持ち寄った。東京五輪・パラリンピックを開催する2020年に向けて訪日客が一段と増加するとみられることもあり、ホテルやショッピングセンターなどでも設置を目指す。

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