アシックス株が11%下落 今期下振れに警戒感、W杯南ア優勝も出尽くし感か

20180823神戸株アイコン

 5日の東京株式市場ではアシックス(7936)が急落した。終値は前週末比207円(10.99%)安の1676円で、東証1部の値下がり率ランキングでは3位になった。前週末1日に2019年1〜9月期の連結決算を発表。営業利益は17%減の126億円と減益のうえ、ここ数年の同社は10〜12月期に在庫処分を目的とした値引き販売で大幅な損失を計上するパターンが続いている。このため通期の営業利益は、会社予想の120億円から下振れするとの警戒感が高まったという。

 もっとも同社が1日に開いた電話会議での決算説明会で、広田康人社長COOは「本社で各地の販社の処分販売をしっかりコントロールする」として、10〜12月期に昨年ほどの損失が発生しない見通しを強調。1〜9月期の減益は円高の逆風に加え、処分販売を前倒しして損失を平準化したこともあると説明した。一方、同社がジャージーなどの公式サプライヤー契約を結ぶラグビー南アフリカ代表が2日にワールドカップで優勝したのも、いったん好材料が出尽くしたと見られた面もあるようだ。

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