神戸市、長田区「旧駒ヶ林公会堂」で対話型市場調査 文化財で初

20191015旧駒ヶ林公会堂

 神戸市は15日、2020年3月に国の有形文化財への登録が決まった「旧駒ヶ林公会堂」(神戸市長田区、写真=神戸市提供)について、今後の活用方法などのアイデアを民間企業から募集する「サウンディング(対話)型市場調査」を実施すると発表した。建物の市場価値を明らかにするのと同時に、地域資源として積極的に活用しながら保存するための方策を検討するのが目的だ。神戸市が文化財で対話型市場調査に乗り出すのは初めて。

 国や自治体が保有する不動産の活用や、公有施設の民間運営などを実施する際、民間企業が参加しやすい事業を組み立てるために、対話型市場調査を実施する自治体が増加。昨年6月には国土交通省が自治体の担当者向けに対話型市場調査のマニュアルを作成したことで、導入する自治体が増えているという。神戸市でもポートタワーの民営化などで、対話型市場調査を実施している。旧駒ヶ林公会堂も建築物として有効活用する道を探る。

 旧駒ヶ林公会堂は1924年(大正13年)に建設。御影公会堂や旧生糸検査所(現在のデザイン・クリエイティブセンター神戸)などを手がけた清水栄二が設計した。当初は公会堂として、戦後は保育所として使われたが、2013年に保育所が閉鎖になった後は15年と17年に約1カ月間の「下町芸術祭」の会場に使われるにとどまった。だが文化財登録が決まり、神戸市が本館の耐震工事を実施すること決めたのを機に、本格的に同館の利用について検討する。東側(写真では右)の増築部分は取り壊す。

 提案した用途(事業)の実施主体になる意向がある企業、入居したいと考えている企業などが対象だ。対象者向けに現地見学会を開いたり、事業者からの質問を受けたりした後、応募者との面接(対話=サウンディング)を実施。20年2月にも結果を公表する。神戸市は垂水警察署の跡地である土地(神戸市垂水区)についても対話型市場調査を実施すると、同日発表した。これは年内にも調査結果が発表されるとみられる。

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