そごう西神店が来年8月閉鎖 黒字回復を見込めず「選択と集中」で

20191010そごう西神店グラフ

 小売り大手セブン&アイ・ホールディングス傘下の百貨店「そごう・西武」は10日、そごう西神店(神戸市西区)を2020年8月に閉鎖すると発表した。そごう・西武は2019年3〜8月期の営業損益が10億円の赤字(前年同期は2億9200万円の赤字)と厳しい状況の中、黒字回復が見込めない5店舗の閉鎖を決めた。同店と同時に西武岡崎店(愛知県岡崎市)、西武大津店(大津市)、そごう徳島店(徳島市)も閉店。21年2月にそごう川口店(埼玉県川口市)も閉店する。

 店舗の閉鎖などにより、2023年2月末の従業員数を19年2月末に比べて1300人減らす。そごう神戸店の閉店も、その一環という。このほか西武秋田店(秋田市)と西武福井店(福井市)の店舗面責を削減する。そごう・西武は前期の営業利益が33億円と、2009年8月のそごう・西武発足以来で最低の水準になった。今期も減益の見通しで、収益確保が見込める店舗や事業に「選択と集中」を進めた形だ。

 そごう西神店は1990年に開業。神戸市営地下鉄の西神中央駅ビルに入居している。ビルの所有者は神戸市だ。95年1月に阪神淡路大震災が発生し、三宮や元町の百貨店などが被災したことで代替的な需要が発生し、96年2月期の売上高は257億円とこれまでの最高を記録した。ただ、その後は売上高が伸び悩んだうえ、最近では地下鉄沿線の人口減少などもあり、収益が悪化していた。19年2月期の売上高は前の期に比べ3%減の110億円だった。

 そごう西神店を巡っては、2016年10月に阪急百貨店などを傘下に持つエイチ・ツー・オーリテイリング(H2O)とセブン&アイの資本業務提携と同時に、そごう神戸店(現・神戸阪急)、旧西武高槻店(現・高槻阪急)と合わせて、3店舗をH2Oが買収する方向だと発表された。だが、17年5月にはH2Oとセブン&アイの間で、そごう神戸店と西武高槻店だけをH2Oに譲渡することに決まった経緯があった。

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