ネット環境「つながらない権利」どう考える? 神戸市が有識者会議を設置

20191007有識者会議

 神戸市は7日午後、勤務時間外も仕事のメールなどを部下に送り続けて対応を求める上司などの問題に対処する「『つながらない権利』に関する有識者会議」(座長・岡田豊基神戸学院大教授)の第1回会合を開催した。久元喜造市長は会合の冒頭であいさつし、「落ち着いてプライバシーのある時間、空間を過ごしにくい事象が発生しているのではないか」と問題意識を語った(写真)。個人の時間も尊重される多様な働き方が可能であれば、都市の魅力にもつながるとの見立てだ。

 委員として出席したNTTデータ経営研究所の加藤真由美シニアマネージャーは、休暇に上司から届く緊急性の低いメールでも「できれば対応したくないが対応するのはやむを得ない」と思っている人が多い現状を、アンケート結果から紹介。今後は、つながらない権利を保障する法制度の整備が進む欧米の事例や、神戸市内の経営者の声なども聞きながら、現時点の神戸でどのような取り組みが可能かなどを探る方向で一致した。

 一方で同じく委員として出席した兵庫県立大学の竹内和雄准教授は、「小学校1年生でも約2割の児童がスマートフォンを持っている時代に、(いじめを避ける自己防衛手段として)つながらざるを得ない状況があり、それに疑問を持たないことも多い」と説明。実際に発生したいじめの例や、スマートフォン(スマホ)が中高生の家庭学習の時間を圧迫している現状などを具体的に紹介し、問題の根の深さを改めて指摘していた。

 有識者の会合は、年度内に今後2回を予定する。検討内容をどのようにまとめるか、なども含めて議論する予定だ。神戸市は16年度に「『ポケモンGO』などスマホの進化が地域社会・地域経済に与える影響に関する有識者会議」を開催。その後の中学生によるスマホ利用の実態調査や啓発動画の作成、スマホを巡る市長との対話集会などにつながった経緯があった。

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