住友ゴム、加古川工場でフジバカマ観察会 「令和の香り」見ごろ迎え初開催

20191002フジバカマ

 住友ゴム工業は2日、同社の加古川工場(加古川市)で栽培しているフジバカマの観察会を開催した。在来種のフジバカマは環境省が準絶滅危惧種に指定するなど、絶滅が懸念されている。住友ゴムは社会的責任(CSR)に対する取り組みの一環で、2011年から加古川工場の敷地内で栽培したり、殖えた株を加古川の河川敷に戻したりと保全活動に協力。新元号の「令和」ゆかりの植物が見ごろを迎えたとあって、住民らを招いた観察会を初めて開催した。(上の写真は加古川の河川敷に移植したフジバカマ=9月29日撮影)

 フジバカマは「秋の七草」の1つとして知られる。保全活動を呼びかけた服部保・兵庫県立大学名誉教授(2枚目の写真)は「かつては、ありふれた草花だった」と説明する。令和の出典になった万葉集の梅花の歌三十二首「序」では、「蘭は珮後(はいご)の香(こう)を薫(かお)らす」とあり、この蘭がフジバカマに当たるという。実際に、和菓子のさくらもちのような良い香りがするのが特徴で、服部氏は「これこそ令和の香り」と話していた。

20191002服部保名誉教授

 ただ外来種に押され、兵庫県内でも自生するフジバカマを見られるのは加古川のほか、円山川など数カ所になったという。大阪府や奈良県では絶滅したとみられている。河川敷に植生するフジバカマは、大雨などで流されやすい。住友ゴムが栽培し、河川敷に移植したフジバカマも昨年の豪雨で流され、今年の春に新たな場所で30株を植え付けた。定着には地道な観察や栽培が必要とあって、服部氏は「保全活動に地元の市民や企業の力は欠かせない」と強調していた。

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