世界の港湾管理者が神戸で意見交換 リスク管理など議題、15~17日に

 世界の港湾管理者が集まって共通の課題などについて意見交換する「ポート・オーソリティ・ラウンドテーブル」(PAR、世界港湾管理者会議)が15~17日に神戸市内のホテルで開かれる。同会議はシンガポール海事港湾庁(MPA)が中心になり、2015年から各地で年1回開催。第5回の今回は神戸市がホスト役を務める。意見交換の議題は「未来を見据えた港湾の大きな変化とリスク管理への対応」に決まった。神戸での開催が、世界の港湾の中で神戸港の存在感を改めて示すことにもなりそうだ。

 神戸を含めて世界16港の港湾局長や、港湾会社トップらが集まる。掲げた議題のもとで「港湾の効率と生産性」「港湾の持続可能性」「安全性とセキュリティ」の3つの話題で意見を交換する予定だ。これからの港湾に求められるのは貨物輸送に関わる効率だけでなく、船舶の排出ガス規制が強化される中にあって港湾も環境対応が必須。自動化が進む世界の港湾では、サイバーテロなどへの計画も必要だ。昨年の高潮被害もあり、神戸港が持つ災害対策に関する経験や情報を、世界の港湾と共有するきっかけにもなる。

 これまで第1回のシンガポールに続き、オランダ・ロッテルダム、中国・寧波、米ロングビーチで開催された。今回参加するのは過去の開催地になったシンガポール、ロッテルダム、寧波、ロングビーチのほか、ベルギー・アントワープ、独ハンブルグ、中国・上海、同・広州、東京、横浜、米ロサンゼルス、米シアトル、韓国・釜山、アラブ首長国連邦・アブダビに、神戸の16港の予定だ。

 神戸市は開港150年の行事を展開した2017年から、港湾の国際交流を加速している。17年に開催した神戸国際港湾会議をきっかけに、11カ所の港湾と交流などを目指した覚書(MOU)を結んだ。昨年はビジネスに特化した「アジア物流フォーラム」を開催。今年度は国際航路航路協会(PIANC)の年次総会を神戸に誘致し、6月に開催した。現在は覚書を結んだ相手も12に増えている。

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