アシックス、植物由来繊維のスタートアップに出資 スペイン社・ウエア来年発売

20190926アシックス出資先

 アシックスは26日、植物由来の環境に配慮した繊維素材を開発するスペインのスタートアップ(起業まもない会社)であるパイレーツ・スマート・ファブリックに出資したと発表した。同社製の素材を使用したスポーツウエアの開発を進めており、2020年に発売する計画だ。投資子会社のアシックス・ベンチャーズを通じて出資した。出資額や出資比率は明らかにしていない。(写真はパイレーツ社の素材=アシックス提供)

 パイレーツ社は2014年に設立。有機農法の植物に由来するタンパク質とアミノ酸を組み合わせ、環境に配慮した繊維素材を開発している。繊維製品の安全性や環境負荷の低さなどを評価する国際認証OEKO-TEX(エコテックス)の認証を受けた。18〜19年にアシックスがスペインのバルセロナを拠点に開催したスタートアップの育成支援プログラム「TENKAN-TEN(テンカンテン)」に参加し、業容拡大をめざしていた。

 今回の出資はアシックスが環境に対する取り組みを強化する一環という。すでに環境に配慮した素材は製品に多く取り込んでいるが、評価が高いパイレーツ社の素材も積極的に取り込み、品ぞろえの強化などにつなげるとみられる。アシックスは育成支援プログラム「テンカンテン」の第2回を19年9月から20年1月にかけて実施する計画としている。

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