18年の兵庫県観光客数、前年比1.5%減1億3701万人 神戸の減少が響く
- 2019/09/24
- 23:09
兵庫県は2018年度に兵庫県を訪れた観光客が1億3701万人(速報値)だったと発表した。過去最高だった17年度に比べて1.5%減少した。神戸開港150年の記念行事などイベントが相次いだ神戸市で、17年に観光客数が大幅に増加した反動減が、全体の観光客数を押し下げた。県内の神戸市を除く地域で比較すると1.9%増加。観光需要の増加が、7月豪雨や8月の台風など自然災害の影響を吸収した。
神戸は395万人減と、前の年度に比べて役10%減少した。神戸開港150年の関連行事がなくなったのに加え、須磨海水浴場と海づり公園が台風被害により減少した。中播磨は、姫路城に訪日客が増えたにもかかわらず、国内からの来場者が伸びず全体では減少。西播磨は天候不良の影響で赤穂海浜公園の来場者が伸びなかったうえ、「道の駅みつ」への来場者も春の貝毒の影響で減少した。
半面、新名神高速道路の全面開通で宝塚北サービスエリアを訪れた人が大幅に増加し、阪神北の観光客するを押し上げた。このほか阪神南、東播磨、北播磨、丹波も増加した。
兵庫県が推計した観光消費額は1兆2859億円と、前の年度に比べ3.0%減少した。このうち観光産業による付加価値額である観光産業県内総生産は7319億円で3.7%減だった。物価変動を考慮した観光産業県内総生産の実質値は4.1%減の7197億円。県内総生産に占める割合は3.5%で、前の年度との比較では0.1ポイント低下した。
兵庫県の井戸敏三知事は24日の定例記者会見で、昨年度の観光客数の減少について「(強みであった)国内観光の拠点性がやや下がってしまったので、巻き返しに努力する必要がある」と指摘。 「日本遺産の指定を8カ所も受けているうえ、食材にしても食のブランドにしても期待は大きく、気軽にきてくださいというメッセージを送れるようにしたい」と述べ、8月に日本版DMO(観光地経営組織)候補法人として官公庁に登録した「ひょうご観光本部」への期待を語った。
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