井戸兵庫知事「大きな事業のスタート切っていない」 17年度、財政厳しく

 兵庫県の井戸敏三知事は15日、2017年度予算案について記者会見し「大きな事業のスタートを切らせてもらってない」と述べ、足元の財政運営の厳しさを訴えた。17年度は税収が16年度を下回る見通しの一方、18年度には収支を均衡させる目標もあり、巨費を投じた目玉の施策に踏み切れなかったことを説明した。

 井戸氏は17年度予算を「地域創生本格化予算」と名付け、財政が厳しい中でも「カムバックひょうご東京センター」の拡充や「企業プラザひょうご」を新設するなど人口減対策を打ち出した。一方で、「インフラの関係で大きな事業はあります」と強調。大阪湾岸道路西伸部や浜坂道路2期、北近畿豊岡自動車道の延伸、播磨臨海地域道路の調査の進行、名神湾岸連絡線の都市計画手続きに移行するための対応を挙げた。

 18年度に収支を均衡させるなど財政健全化を目指した「財政フレーム」については、「世界経済が波乱含みで、特に円高にふれる、中国元の大幅な切り下げが起るなど懸念材料が大きな形で出てこない限りは、今見込んでいるフレームは十分達成できるのではないかと思っています」との見通しを示した。

 井戸氏の発言は兵庫県が記者会見の記録を同日公開し、明らかになった。

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