8月の神戸港、輸出入総額4カ月連続で前年比減 米中向け減り輸出16%減

20190918貿易統計グラフ

 神戸税関が18日に発表した8月の貿易統計(速報)によると、神戸港を通じた輸出入総額は前年同月比12.3%減の6968億円と、4カ月連続で前年同月を下回った。4カ月連続で前年同月を下回ったのは、17年1月まで16カ月連続で下回って以来およそ2年半ぶり。輸出は6カ月連続、輸入は4カ月連続で、それぞれ前年同月を下回った。特に米国向け輸出は22.8%減、中国向け輸出は15.6%減と減少率が大きかった。

 輸出額は前年同月比16.0%減の4246億円だった。中国やインドネシア向けに、発電設備に使うガスタービンの部品など原動機の輸出が減少したほか、米国向けやインドネシア向けの建設用・鉱山用機械が減った。このほか平面ディスプレーの製造装置など半導体製造装置の輸出も、中国向けとイスラエル向けを中心に減少が目立った。中国向けの輸出は6カ月連続でマイナス、米国向けの輸出は3カ月ぶりにマイナスに転じた。

 輸入額は前年同月比5.7%減の2722億円。フィンランドや中国からの非鉄金属や、スウェーデンなどからの医薬品、オーストラリアやインドネシアからの鉱物性燃料の輸入が減少した。中国からの輸入は11.4%減少の696億円、米国からの輸入は6.6%減の306億円だった。一方で、欧州連合(EU)からの自動車やタバコなどの輸入が膨らみ、EUからの輸入総額は8月として過去最高(607億円)になった。

 8月の平均為替レートは1ドル=107円21銭だった。前年同月の111円33銭に比べ4円12銭の円高・ドル安だった。輸出額と輸入額を差し引きすると、神戸港での輸出超過額は前年同月比29.8%減の1523億円だった。

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