第一生命、神戸大発ベンチャーIGSに出資 2億円・乳がん診断システム開発

 第一生命保険は13日、神戸大学発のベンチャー企業で乳がんの診断システムを開発する「Integral Geometry Science」(インテグラル・ジオメトリー・サイエンス=IGS、神戸市中央区)に2億円を出資したと発表した。環境、社会、企業統治に着目して投資するESG投資の一環で、運用収益と社会変革を同時にねらう「インパクト投資」と位置付けた資本参加。検診の際、痛みも被曝(ばく)のリスクもない新たな乳がん診断システムの開発を後押しする。

 IGS社は世界で初めてマイクロ波を活用して、乳がんの有無を映し出すマンモグラフィーの機器を開発。臨床研究では、従来のX線を使ったマンモグラフィーでは難しかった高密度にコラーゲン組織が存在する乳房内でも、高い感度で乳がんを検出できたという。X線を使用しないので被曝リスクもなく、従来のように強く乳房を挟む必要もないため、受診者に痛みもないという。2021年の実用化をめざす。第一生命は、同機器の早期の普及が乳がんの死亡率低減という社会的インパクトにつながると判断した。

 凸版印刷は同じく13日に、IGSとの協業を開始すると発表。マンモグラフィーの測定に使う「乳房表面座標シール」を凸版がIGSに提供する。実際の乳房表面の位置と立体映像を対応させるために使う部材だ。あわせて凸版がIGSに出資したことも発表している。出資額は明らかにしていない。

 筑波大発のベンチャーで介護向けロボットスーツなどを開発し、東証マザーズ上場のサイバーダインも13日にIGSに出資したと発表した。出資額は公表していない。

 14日午前0時現在で、神戸大学とIGSのホームページに、出資を受けたことなどを示す発表資料などは掲載されていない。

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