本庶佑氏ノーベル賞記念する研究施設を整備、共同研究も 神戸医療産業都市

20190911クリエイティブラボ神戸

 神戸市と外郭団体の神戸医療産業都市推進機構は11日、推進機構の理事長を務める本庶佑氏が2018年度にノーベル生理学・医学賞を受賞したのを記念した研究開発施設を整備すると発表した。ポートライナーの京コンピュータ前駅近くで現在建設中のビル「クリエイティブラボ神戸」(完成予想図=神戸市提供)に入居。民間企業との共同研究に使用できる施設として、神戸医療産業都市の中でも象徴的な研究施設にしたい考えだ。ビルが完成する2020年秋にも開所したい考えだ。

 いまのところ仮称だが施設名は「本庶佑ノーベル賞受賞記念『次世代医療開発センター』」としている。現在はグループ別に分散している推進機構の研究室を1カ所に集約。本庶氏がノーベル賞を受賞したテーマの自己免疫疾患など、新たな治療法が求められる病気の治療法を研究開発する。民間企業とも連携して使用できる研究室や研究機器、共用動物実験施設などを整備。推進機構が持つ技術などの導出(使用権の供与)も視野に入れた研究が進められるようにする。

 施設を1カ所に集めることで、本庶氏による経営、監督も行き届きやすくなる見込みだ。整備費用は総額で13億円を見込むが、国の補助金を活用するほか、兵庫県や経済界とも連携して整備する。神戸市は19年9月補正予算に今回の研究施設の整備費用のうち、今年度にかかる11億1600万円を計上した。

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