神戸市、80億円規模の9月補正予算案 人口減少対策の街灯・カメラ増設など

20180626神戸市役所

 神戸市は12日、一般会計と企業会計の合計で81億5800万円になる2019年度9月補正予算案を発表した。人口減少対策の「第1弾」として5日に発表した街灯の増設や、防犯カメラの増設に向けた準備、駅前広場などのリニューアルにかかる予算を計上するのが柱だ。加えて、企業会計の港湾事業会計で5億3800万円を追加して、外航客船などが着くポートターミナル(神戸市中央区)の一部改装も実施する。

 街灯の増設では、道路など街中の街灯を現在の約1.5倍に増設し、既存の街灯も光源を明るく省エネのLEDに改めるのに19億1900万円を計上。駅前の街灯を市内全駅で約5000灯増設するのに11億5600万円計上する。加えて、20年度から2年間で約2000台増設する予定の防犯カメラは、ネットワークシステムの構築費用として2000万円を計上する。このほか谷上駅のバスロータリー改修など周辺再整備に1億9000万円を見積もった。

 国からの補助金が出る施策も追加。このうち企業会計で実施するのがポートターミナルの一部改修だ。ボーディングブリッジ(搭乗橋)をバリアフリーに対応したり、トイレを様式化したりといった費用を今回計上。国に加えて、兵庫県や経済界とも連携して整備する「次世代医療開発センター(仮称)」の整備費用のうち、今年度にかかる11億1600万円も盛り込んだ。

 財源は、全費用のうち57億3100万円を市債の新規発行で調達する。残りは13億円強が国と兵庫県からの補助金など。8億4600万円は一般会計を組み替えて今回の費用に充てる。これに伴い、補正後の一般会計予算は8262億9300万円になる。当初予算では8116億4000万円だった。全会計の合計額は1兆8151億円になる。18日に開幕する神戸市議会で審議する。早ければ25日の本会議で議会を通過する見込みだ。(写真は神戸市役所=資料)

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