三宮再開発 防災拠点機能など追加、神戸市と国道事務所が中間とりまとめ
- 2019/08/31
- 01:36
国土交通省の兵庫国道事務所と神戸市は30日、国道2号線など三宮駅前整備の事業計画について「中間とりまとめ」を決定したと発表した。中間とりまとめには、現在の三宮交差点をほぼ歩行者専用の広場にする「三宮クロススクエア」に一時退避場所を整備するなど、防災拠点としての機能を強化することを盛り込んだ(イメージ図=国道事務所の発表資料より)。さらにJR三ノ宮駅の東側にバスターミナルとして建設するビルは、鉄道が運休した際の代替輸送や物資輸送の拠点として活用する、としている。
神戸市が2018年3月30日に決定したバスターミナルビル整備の基本計画には、代替輸送や物資輸送の拠点機能は特に盛り込まれておらず、新たな機能が追加された形になった。このほかバスターミナルと阪急神戸三宮駅は段差のないデッキ(歩道橋)で結び、バスターミナルから駅前空間を一体化するとともにバスと歩行者の動線を分離する計画なども示している。さらに1人乗りの超小型車など回遊性の高い新たな交通機関網も、三宮を拠点に新たに構築するという。
今後は事業計画をさらに具体化することを目的に検討会を設立し、有識者の議論などを取り入れる方針だ。最終的な事業計画は、年度内にもとりまとめる。神戸市が建設するバスターミナルのビルが国道2号線に面していることから、国も三宮再開発に参画して交通の円滑化をめざすことを目的に、兵庫国道事務所と神戸市は昨年8月に共同で「整備方針」をまとめていた。
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