次回の神戸国際フルートコンクール、神戸市の支出復活へ 21年に第10回
- 2019/08/27
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神戸市や日本フルート協会(東京都品川区)などが2021年に開催を計画している第10回神戸国際フルートコンクールに、神戸市が支出を復活させる方針であることが26日、明らかになった。同コンクールは、ユニバーシアード神戸大会を開催した1985年に第1回を開催し、その後も4年ごとに開催してきた。だが前回開催した2017年の第9回では、神戸市の久元喜造市長が「市民への還元が見えづらい」として約5000万円の補助金支出を見送った経緯があった。
神戸市は26日に次回のコンクールを21年8月26日〜9月5日に開催すると発表。これに関連する神戸経済ニュースの取材に対し、神戸市が方針を明らかにした。前回の第9回は神戸市が補助金を見送った分を個人の寄付で補い、コンクールの開催にこぎ着けた。一方で「神戸国際ちくわ笛音楽祭」など、コンクールをきっかけとした住民向けの音楽イベントなどを多く開催。住民向けの還元度を上げられるのが確認できたとして、コンクール向けの支出を復活する。
ただ神戸市によると支出する金額は、現時点では未定。神戸市が補助金を見送った前回の開催後、18年に神戸での文化活動を支援する「神戸文化マザーポートクラブ」が設立されるなど、経済界に神戸国際フルートコンクールを支援する体制もできつつある。また個人などからの寄付を受けるのが、機運を高めることにつながるとの見方もある。財政事情が厳しい中で、どの程度の支出が妥当かは、引き続き検討するもようだ。
神戸国際フルートコンクールは1987年に国際音楽コンクール世界連盟(本部スイス・ジュネーブ)に正式加盟。世界でも珍しいフルートに特化した国際コンクールだ。世界3大フルートコンクールとして権威も獲得し、歴代の上位入賞者は著名なフルート奏者として活躍している。若手の登竜門として音楽関係者の関心も高まっているという。(写真は過去のコンクールの様子=神戸市民文化振興財団提供、佐藤昌也氏撮影)
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