兵庫県、18年度決算で「収支均衡」 井戸知事「今後はストック指標にも着目」

20190826井戸知事会見

 兵庫県の井戸敏三知事は26日の定例記者会見で、2018年度の兵庫県決算について「(支出が収入に見合った規模になる)収支均衡という目標をクリアすることができ、平成20年度(2008年度)から始めた行財政構造改革は大きな成果をあげることができた」と述べ、成果を強調した。18年に行革推進債の発行など財政対策を実施せずに、一般会計で6億7000万円の実質黒字を確保した。兵庫県が収支均衡といえる状態に財政が改善したのは24年ぶりで、阪神淡路大震災以降では初めて。

 そのうえで井戸氏は、今回の目標は「収支均衡という(資金の)フローの改善だったが、今後は県債残高(の削減)などのストック指標にも目を向けて対応したい」との方針を示した。行財政構造改革の期間中も「ケチケチ作戦を展開するだけではなく、病院の建て替えなどに代表されるように、必要な事業については促進していくとう対応をあわせて行った」と説明。単に支出を絞るにとどまらず、事業を厳選したことを振り返った。

 一方で、一般財源の収入に対して、人件費、公債費、社会保障関係費など固定的な支出の割合を示す経常収支比率は目標とした90%を大きく上回る95.3%にとどまる。一般会計などが将来負担する実質的な負債について、財政規模と比較した将来負担比率は339.2%と17年度との比較でも4.2%悪化した。豪雨被害を受けた緊急対策で、県債残高が増加したことなどが要因だ。「財政再建が終わったわけではない」(井戸氏)

 ただ従来は阪神淡路大震災からの復興に目が向きがちだったのが、「大阪湾岸道路西伸部の着工、名神湾岸連絡道路、北近畿豊岡道、山陰近畿自動車道、それに神戸空港の運用規制緩和と、収支均衡に象徴されるような新たな兵庫の基盤づくりに向けた動きが(最近は)出てきた」と井戸氏は指摘する。もともと08年度に目標を設定した際、井戸氏は「収支均衡が本当にクリアできるか自信はなかった」のだという。それだけに「11年間の県民のみなさんや職員の協力に感謝したい」と話していた。

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