最大800人収容で温泉MICE対応 有馬グランドホテルがリニューアル
- 2019/08/26
- 00:03
7月26日にリニューアルオープンした有馬グランドホテル(神戸市北区)では、耐震改修工事を終えたほか最大およそ800人を収容と、兵庫県内の温泉旅館では屈指の規模になるホール(写真=有馬グランドホテル提供)を新設した。宴会だけでなく、「MICE(マイス)」と呼ばれる国際会議などの需要にも対応する。日本ならではの観光資源として関心を集める「温泉MICE」で新たな顧客層を開拓する。
ホールは音響や照明の最新設備を備えたほか、ライブキッチンを設置した。招待客の目の前で料理人が調理することもできる。50人以上での利用を想定する。分科会などに利用できる大型の会議室を2室、中小型の会議室7室を新設。大型の会議室はホールに隣接、中小型の会議室はホールとエレベーターで直結しており、打ち合わせや講師の控え室としても活用できそうだ。
神戸市内では2017年に405件の国際会議が開催され、東京23区に次いで国内2番目に国際会議の多い都市。さらに医学会の全国大会なども多く開かれている。だが利用する施設は神戸大学(神戸市灘区)や神戸ポートピアホテル(神戸市中央区)などに集中する傾向があり、これまで有馬での開催は少なかった。一方で、国際会議を温泉地にすると欠席者が減るなどのメリットもあり「温泉MICE」が注目され、国内の温泉地ではコンベンション(会議)施設を充実させる動きが出ている。
有馬グランドホテルでは耐震改修に合わせて、自家発電施設も整備。停電時でも素早く照明を復旧させられるほか、エレベーターも自主点検で復旧させられる態勢を整えた。有馬グランドホテルでは「8月は夏休みシーズンとあって個人やグループでの利用が多かったが、今後は企業の研修や学会などでの利用も期待している」(経営戦略本部・営業企画室)という。
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