三宮再開発 久元神戸市長、市役所2号館計画「新たなにぎわい生み出す施設に」

20190822久元市長会見

 神戸市の久元喜造市長(写真=神戸市が配信した動画より)は22日の定例記者会見で、老朽化のため建て替えを予定している神戸市役所本庁舎の2号館について「行政機能、庁舎としての機能を適切にはたすことができるとともに、新たなにぎわいを生み出すような、たくさんの人に親しんでいただける神戸の新しいシンボル的な施設にしたい」との意向を話した。新2号館の計画の進捗について記者の質問に答えた。

 久元氏は、神戸都心の活性化について「人の流れを生み出していくということ」との見方を示した。三宮、旧港湾部(ウォーターフロント)、旧居留地、元町と「魅力のある場所はたくさんあるが、そこから人の流れが生み出されていないというのが、都心のにぎわいにとっての課題だった」と指摘。「ウォーターフロントと三宮方面といった、南北の人の流れを生みだすことを考えたときに、2号館には民間活力を導入した、にぎわいを生み出す施設が必要ではないかと考えた」と説明した。

 具体的に入居する施設としては、老朽化が目立つ神戸文化ホール中ホールと同等規模になる収容人数800人程度の音楽専用ホールが決まっている。このほか、久元氏は「まだこれは可能性」としながらも、高級ホテルや商業施設などもテナントに呼び込みたい考えを示した。そのうえで「東遊園地、さらに東遊園地とウォーターフロントをつなぐ歩道橋と、2号館を一体的に整備して、人の流れを作りたい」と強調した。

 神戸市は昨年3月に新2号館の基本構想を決定。床面積は1号館と同規模の約5万平方メートルとするが、このうち市役所本庁舎の機能は1万5000平方メートル程度にとどめ、残りを「にぎわい施設」に充てることを決めていた。にぎわい施設の一環で音楽専用ホールも配置する。神戸市は新2号館の機能や建設のスケジュールなどを具体的に定めた基本計画を年度内にも決定するとみられる。完成は2025年以降になる見通し。

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