7月の神戸港、輸出入総額3カ月連続で前年比減 韓国向け輸出は約26%減

20190819貿易統計グラフ

 神戸税関が19日に発表した7月の貿易統計(速報)によると、神戸港を通じた輸出入総額は前年同月比1.1%減の7860億円と、3カ月連続で前年同月を下回った。3カ月連続で前年同月を下回ったのは、17年1月まで16カ月連続で下回って以来およそ2年半ぶり。輸出は5カ月連続、輸入は3カ月連続で、それぞれ前年同月を下回った。特に中国などアジア向けの輸出が前年同月8.4%減、このうち韓国向け輸出は25.9%減と減少率が大きかった。

 輸出額は前年同月比0.3%減の4875億円だった。アジア向け輸出の内訳では、中国が6.1%減の1136億円。半導体製造装置や電池材料などに使う無機化合物の輸出が減った。韓国向けの輸出は4カ月連続で減少して187億円。日本が韓国向けに輸出管理を強化した3品目については、貨物の形態などによって統計品目番号が多岐に分類されたり、3品目以外も同じ番号に分類されたりする可能性があり、具体的な影響を示すのは難しいという。米国向けは2カ月連続、欧州向けは2カ月ぶりにそれぞれ増加した。
 
 輸入額は前年同月比2.4%減の2985億円。欧州からの医薬品やたばこ、米国からのパルプや有機化合物などが減少した。地域別では米国、欧州からの輸入は減少したが、アジアからの輸入は3カ月ぶりに増加。アジアのうち中国からの輸入は5カ月連続で増加した。輸出額の減少は輸入数量の減少のほか、円高が影響した可能性もある。

 7月の平均為替レートは1ドル=108円ちょうど。前年同月の110円78銭に比べ2円78銭の円高・ドル安だった。輸出額と輸入額を差し引きすると、神戸港での輸出超過額は前年同月比3.3%増の1889億円だった。

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