ココカラFとマツキヨHD、神戸市内で合計43店舗に 経営統合で協議開始
- 2019/08/14
- 23:14
東証1部上場のココカラファインは14日、同じく東証1部上場のマツモトキヨシホールディングスと経営統合の協議に入ると発表した。統合すればドラッグストア国内トップになる。ココカラFは神戸市内に現在31店舗(ホームページ掲載分、以下も)を出店しており、店舗数でみて大手ドラッグストアでは神戸市内の最大勢力。マツキヨHDの12店舗が加わることで、さらに存在感を高めそうだ。
両社の店舗数を単純合計すると神戸市内に43店舗になる。当初ココカラFに統合を持ちかけたスギホールディングス(スギ薬局)の27店舗や、イオン系であるウエルシア薬局の17店舗などを数の上では大幅に差を付ける。ココカラFは前身が大阪市発祥の旧セガミメディクス。近畿圏に店舗が多く、千葉県松戸市が創業地で関東に強みを持つマツキヨHDを補完関係にあるとされる。
一方で、JR三ノ宮駅の周辺にはココカラFが3店舗、マツキヨHDが2店舗あるなど、出店地域が地域が重複する場所もある。このほか元町商店街(神戸市中央区)は両社とも比較的広い店舗があり、役割が重複している可能性もある。ドラッグストア業界は店舗数が飽和状態との指摘があるほどの過当競争。経営統合を機に、店舗を統廃合する可能性も出てくる。
もっとも出店戦略や店舗の適正配置などについては今後、両社の統合協議の中で詰めていく公算。「現時点で決まったものは何もない」(ココカラFのコーポレートリレーション部)という。まずは両社の課題を整理したうえで、統合の条件などを決める作業に入る見通しだ。
ココカラFとマツキヨHDは4月に、資本業務提携に向けた検討を始めると発表。6月にはスギHDとココカラFが経営統合に向けて検討に入ると発表すると、直後にマツキヨHDも「経営統合も選択肢」と表明していた。ココカラFは両社から経営統合の打診を受けて、社外の有識者を中心とした特別委員会を設置し、両社の案を検討していた。
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