ノーリツの1〜6月期、上場来初の営業赤字 給湯器需要の大幅減と海外市況低迷で

20190808ノーリツ決算グラフ

 ノーリツが8日発表した2019年1〜6月期の連結決算は、最終損益が9億5600万円の赤字(前年同期は8億9800万円の黒字)だった。赤字幅は7月10日に示した8億円より拡大した。国内外で主力の給湯器について、2008年の「リーマンショック以来といえるほど需要が落ち込んだ」(広報担当者)のが主因という。

 営業損益は5億3500万円の赤字(前年同期は18億1200万円の黒字)になった。ノーリツが上期の営業赤字を計上するのは、1984年の上場以来初めて。通期でも赤字は計上したことがない。

 売上高は前年同期比5%減の955億円だった。国内では給湯器の需要が例年に比べて約1割減少したのが響いた。給湯器の需要は全体の7割強が取り替えであるにもかかわらず、1〜3月は暖冬の影響で取り替えが発生しにくく、取り替え対象になる10〜12年前に取り付けた給湯器もリーマンショックの影響で少なかった。さらに電力会社とガス会社がエネルギー販売に注力した結果、機器販売が手薄になり例年通り販売が進まなかったことなど、複合的な要因で需要が減少したもよう。

 米中貿易摩擦の影響を受けた中国景気の減速も痛手になった。同社の海外事業の約7割程度を中国事業で占めていたことから、中国の市況低迷が同社の業績も圧迫。1〜6月期の海外事業は2億4800万円の赤字(前年同期は11億9700万円の黒字)だった。

 同社は7月11日に2019年12月期の業績予想を下方修正しており、この見通しを今回は据え置いた。純利益は前期比81%減の11億円。固定費などのコスト削減によって黒字は確保する方針だ。営業利益は69%減の15億円を見込む。一方、中国事業の販路拡大や、給湯器以外の品ぞろえを強調することで減収幅の縮小もめざす。売上高は3%減の2030億円になる見通しだ。

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