但馬牛の繁殖雌牛が前年比324頭増 神戸ビーフ高値で増産意欲・兵庫県

20190805井戸兵庫知事

 兵庫県の井戸敏三知事(写真=兵庫県が配信した動画より)は5日の定例記者会見で、3月末時点の但馬牛の繁殖雌牛が前年比324頭増えて1万3482頭だったと発表した。全国和牛登録協会(京都市中京区)を通じて調査した。但馬牛から取れる牛肉のうち格付けが高い「神戸ビーフ」の需要が国内外で高まっているのを受けて、兵庫県は但馬牛の頭数増など酪農家の支援に取り組んでいる。

 兵庫県は全国和牛登録協会の集計をベースにして、但馬牛の繁殖雌牛の頭数を1万6500頭に増やすことを当面の目標に掲げている。国や県の補助金などを活用した牛舎の整備は19年度に5戸、300頭分で実施する計画という。補助金を活用した繁殖雌牛の導入も、今年度は県単独と国の補助金付きを合わせて1253頭の計画だ。昨年の新規就農者は独立就農、雇用就農の合計で21人になった。足元では牛の頭数も就農者数も、増加傾向だ。

 背景には2012年の神戸ビーフ輸出開始以降、枝肉価格、子牛価格ともに右肩上がりの展開になっていることがある。輸出開始前である2011年度と18年度の比較では、1頭あたりの枝肉価格が2.0倍、同子牛価格が2.5倍に跳ね上がり、そろって過去最高水準だ。兵庫県は、高値によって「増頭意欲が高く維持されている結果」(農政環境部による発表資料)と指摘している。

 県立農林水産技術総合センターが作成した「但馬牛肥育マニュアル」の普及が進むことで、生産者の技術も向上。神戸ビーフと認定される頭数も年々増加している。姫路市には海外輸出用の食肉センター「和牛マスター食肉センター」が17年に完成し、今年から米国への輸出も始まった。兵庫県は、3月の開館から3カ月1万人の来場者を集めた神戸ビーフ館(神戸市中央区)や、但馬牛博物館(美方郡新温泉町)などと連携し、神戸ビーフの魅力発信も強化する方針としている。

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